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【喫茶店めぐりの参考に】読んでおきたい喫茶店案内本10冊を厳選

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こんにちは、喫茶店愛好家のコトリス(@Kotori_fresh)です。

若い世代に注目されることが増え、今再び脚光を浴びている喫茶店。

数多く出版されている喫茶店案内本(喫茶店を紹介する本)の中から、喫茶店愛好家の私が読んだ50冊以上の中から、喫茶店めぐりの参考になった本を厳選して10冊ご紹介します。

47都道府県の純喫茶


20代の若さで4000軒を超える喫茶店に足を運んだ山之内遼さんの最初で最後の著作。2020年6月1日にオールカラーで復刊しました。

全国47都道府県にある喫茶店110軒分の物語に加え、再び注目されている“純喫茶”とは、一体どういう店を指すのか、ネットが普及する以前にどういう方法で古い喫茶店を見つけていたのか、など興味深いコラムがぎゅっと一冊に凝縮されています。

本を読んで一目惚れした徳島の純喫茶ブラジリアに行った時に、著者の山之内さんが2013年に本を刊行した直後亡くなったことをママに教えてもらいました。

私が幾多の喫茶店に足を運ぶきっかけになった本なので、まずは一冊とおっしゃる方にはこの本を手に取っていただきたい。

喫茶店に興味を持って間もない方はもちろん、日常的に喫茶店を利用する方にぜひ読んでいただきたい喫茶店案内の金字塔です。

京都・神戸・大阪の喫茶店


歴史と文化の京都。味も個性も濃い大阪。異国の香り漂う神戸。

三都それぞれの個性が光る喫茶店が全74軒紹介されています。

川口さんは数多くのカフェ本を手がけているカフェ案内の第一人者。

単なるガイド本とは一線を画した文章の美しさに加え、喫茶写真家という肩書きを持つ川口さんならではの店の雰囲気を封じ込めた写真にため息がこぼれます。

京都の喫茶店が35軒も紹介されているので、京都の喫茶店に行ってみたいという方は「京都・神戸・大阪の喫茶店」を読めば行きたい店が見つかるはず。

東京の喫茶店を紹介した「東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴」という文庫本もありますよ。

喫茶とインテリアwest


関西(大阪・京都・和歌山・兵庫)の喫茶店と洋食店のこだわりのインテリアを美しい写真で紹介した喫茶店のビジュアルブック。

写真集と銘打っていますが、店の歴史や成り立ちもしっかりと記録されています。

著者が建築士を中心とした集団のため、ディテール写真が満載。

素材の使い方、家具のフォルム、サインなどのグラフィックなど高度経済成長期のデザインに興味のある方に手に取ってほしい。

喫茶店の内装好きとしては文句のない一冊。

東京ふつうの喫茶店


東京の街歩きの名手・泉麻人さんが散歩の途中に見つけた“ふつうにいい”喫茶店を紹介したシリーズ本。

単に「珈琲が美味しい」だけではなく、佇まいに惹かれた、店主の人柄が良い、窓越しに見える景色が良いなど、泉さんが喫茶店を取り上げる際に基準にした項目をクリアした喫茶店の数々。

一作目の「東京ふつうの喫茶店」の章ごとのタイトル「仕事の合間のおさぼり喫茶」「私鉄沿線ぶらり途中下車」「下町散歩のコーヒーブレイク」「学生街の喫茶店」「旅先で立ち寄った素敵なお店」「休日は愛読書を持って」を見ただけでこれは私のための本だと確信が持てました。

きまぐれミルクセ〜キ


体質的にコーヒーの飲めない能町さんが、全国を旅して立ち寄った喫茶店でコーヒーの代わりにミルクセーキを飲むというエッセイ。

収録されているのは東京9軒、旅先16軒の喫茶店。
事前調査なしで店に赴いているので、ミルクセーキのない店もあります。「きまぐれ」だから仕方ないですよね。

能町さんのイラスト+写真で、取材用ではない日常の喫茶店の姿が記録されています。

近頃注目されている“純喫茶”に行ってみたいけど、どの店がいいのかわからないという方へのガイド本としてもおすすめ。

土着喫茶TOKYO


数十年もの間、その土地に根を張る個人経営の喫茶店を「土着喫茶」と定義しています。

一見さんは入店するのに勇気がいる、常連客で成り立っているような喫茶店。
間違ってもレトロを売りにしていない喫茶店。
メディアに出ることがない喫茶店にスポットを当てた本。

紹介されている喫茶店は18軒と少ないものの、その独自性と面白さは唯一無二。

四国ジャズロード


お遍路のごとく、四国4県にあるジャズ喫茶39軒を巡った本。

著者が新聞記者出身なので、単なるジャズ喫茶のガイド本に終わっていません。

日本のジャズ喫茶文化を記録したフィールドワークとしても秀抜で、ジャズ喫茶に馴染みがなくてもルポルタージュとして楽しめます。

シリーズとして他に「九州ジャズロード」「山陰山陽ジャズロード」「沖縄ジャズロード」も。

一杯の珈琲を飲むためだけに行きたくなる札幌・小樽カフェ喫茶店案内


私が喫茶店写真を撮る上で、お手本にしているのが沼田元氣。

喫茶店案内と銘打っているけど、他の本と比べてテキストは少なめなので、
ページをめくりながら旅をしている気分を味わえる喫茶店の写真集としておすすめ。

札幌の喫茶店を記録した和田義雄著「札幌喫茶界昭和史」(昭和48年発行)の復刻版が50ページにわたり掲載されています。

ちなみにこのブログ名「喫茶のすたるじあ」は沼田氏のプライベート写真集「妻のすたるじあ」オマージュで命名しました。

作家の珈琲


コロナ・ブックスの「作家のおやつ」「作家の猫」など作家シリーズのひとつ。

作家と有名人(高倉健、古今亭志ん朝など)のコーヒーにまつわる思い出話と、お気に入りの喫茶店や書斎の写真が紹介されています。

ガイド本ではありませんが、熱海のボンネットや京都の六曜社など店内写真が多く掲載されているので選びました。

作家ごとにつけられた目次のサブタイトルが可笑しい。たとえば井上ひさしなら「ひょっこりひょうたんコーヒー」、高田渡「酔いどれコーヒー」、高倉建は「しあわせの黄色いコーヒー」……「そのままやないか!」とツッコミを入れたくなる(笑)

表紙写真の松本清張が好んだのは西銀座の「カフェ・ド・ランブル」(以前あった店舗)、と西荻窪の「こけし屋」。

お酒を飲まない清張先生は、実はスプーン3杯分の砂糖を入れるほどの甘党。
作風と全然違うことに驚きました。

好きよ、喫茶店



女優、モデルとして活躍する菊池亜希子さんが、雑誌「&Premium」で毎月一軒お気に入りの喫茶店を紹介する連載をまとめた本。

妹尾河童リスペクトのキュートな間取り図は菊池亜希子さんならでは。

足の下のステキな床」という本の出版記念イベントで、「好きよ、喫茶店」の撮影を担当した千葉亜津子さんに私が撮った喫茶店写真を最優秀賞に選んでいただいたという嬉しい思い出があるため、この本は外せません。

菊池亜希子さんが被写体となった写真も多数掲載されています。この本を参考にしたらインスタ映えするポートレートを撮れるのではないでしょうか。

巻末付録のそれぞれの喫茶店に似合う装いを紹介した「喫茶店とおしゃれ」はさすがといったと感じ。

喫茶店の椅子とテーブル〜村田商會がつなぐこと〜

喫茶店案内本ではありませんが、喫茶店関連本としてこちらもおすすめ。

実業之日本社から、閉店した喫茶店の家具を取り扱う村田商會店主・村田龍一さんによる著作「喫茶店の椅子とテーブル〜村田商會がつなぐこと〜」が発売されています。

私も寄稿しているので、見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。

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