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【小山・カフェリフジ】栃木初訪問。常連客が集う創業55年の喫茶店

カフェリフジ・内観
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2014年から「47都道府県の純喫茶」掲載店めぐりをはじめてあっという間に9年経った。私の経済力ではせいぜい年に数回程度しか遠征できないのがもどかしい。

12月半ば、大阪からのアクセスに時間がかかるため先延ばしにしていた栃木県にようやく行くことができた。

栃木行きのきっかけは今夏に山之内遼さんのお母様と神戸・新開地の「エデン」に行ったことにさかのぼる。

お母様が掲載店から遼さんに届いた手紙を何通も持参してくれたのだが、その中に今回紹介するカフェリフジのオーナー・山本悦子さんの手紙もあった。

改めてカフェリフジのページを開くと山本悦子さんの「大変ねといわれるけど大変じゃないの。好きだから」という言葉が目に留まった。山本さんに会いに小山に行こうと心に決めた。

大阪からはるばるやってきた。避暑地のような雰囲気のカフェリフジ

夜行バスで早朝大宮駅に到着し、大宮駅から宇都宮線で小山へ。小山駅に着いたのは10時半。“こやま”ではなく“おやま”。私が小山について知っているのはかつて小山ゆうえんちがあったことくらいだ。

小山駅東口から目的地のカフェリフジまで徒歩20分と書かれていたが、地図を見るのが苦手なので30分はかかったと思う。

 

カフェリフジ・外観

看板には珈琲里フジと書かれている。
カフェ・リフジという区切りかと思いきや、カフェリ・フジが正しいらしい。

敷地内には喫茶店のほか、山本悦子さんが同時経営する画廊と輸入ウエデングドレス店もある。ここだけ避暑地のような雰囲気だった。

店に入ると、妹の嘉子さんとスタッフの方が迎えてくれた。悦子さんは午後に来るから待っててと言われ、中国茶を飲みながら待つ。フジはコーヒー、紅茶、中国茶、抹茶など飲み物の種類が豊富。コーヒーだけで24種あるらしい。

 

カフェリフジ・客席とカウンター常連客が集っていた。皆顔見知りらしい

カフェリフジ・客席
お喋りを目的に来る人が多いのだろう、カウンター周りに常連さんが集う。
U字工事が喋っているような味わい深い栃木弁で会話が繰り広げられていた。

栃木の文化や栃木の人の気質を知らないから緊張していたのだけど、次第に緊張がほぐれていく。

 

カフェリフジ・店内天井が高い奥の客席

 

カフェリフジ・店内とステンドグラス
カフェリフジ・ステンドグラス2本の大木の周りを鳥が舞う。印象的なステンドグラス
カフェリフジ・クリスマスディプレイ季節に合わせて変えるディスプレイはクリスマス仕様だった

 

カフェリフジ・奥の客席悦子さんが思い描く理想の喫茶店を形にした
カフェリフジ・クロックムッシュ「車で駅まで送っていくから私を待っている間に食べて」とクロックムッシュとコーヒーをご馳走になった

 

ようやく会えた悦子さんは、常に動き回っているバイタリティーの塊のような人だった。
(自らを回遊魚と表現していた)

ゆっくり話せたのは、小山駅まで送ってくれた車の中。
後日ご馳走になったお礼に、純喫茶保存協会として出した同人誌を送った。

はじめて入った栃木の喫茶店がフジで良かった。

カフェリフジ(珈琲里フジ)・店舗情報

【最寄駅】JR小山駅東口より徒歩約20分
【住所】栃木県小山市犬塚4-10-16
【営業時間】10時〜日没
【定休日】木、水不定休
【公式サイト】https://www.madame-hisako.com/cafe.html
※全席禁煙
※駐車場あり

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