大阪旅行で自分用のお土産にしてほしいのは、大阪でしか買えないお菓子。
地元民でもなかなか手に入らない入手困難なお菓子は、大切な方への手土産や贈り物にもぴったり。
当記事ではクリスタルボンボンを製造する長崎堂の歴史、クリスタルボンボンの味、値段、予約方法をオリジナルの写真付きで丁寧に解説しています。目次を使って、読みたい場所に飛んでくださいね。
長崎堂の歴史
大正8年(1919年)創業の老舗菓子店・長崎堂は心斎橋に本店を構えています。
初代は長崎生まれ。
長崎で菓子店を創業しますが、世界的な金融恐慌のあおりを受け経営が悪化したため、再起をはかろうと大阪へ進出。
昭和初期に長期保存用の缶詰カステーラがヒット。大阪でカステーラ文化が定着する要因となったのが長崎堂でした。
大阪の長崎堂・直営店でしか買えないクリスタルボンボンはお土産や贈り物にぴったり
定番のカステーラ以外で人気のお菓子が「クリスタルボンボン」。
乙女心をくすぐるピンクのパッケージを開けると、楕円形の宝石箱のような小箱が現れます。
小箱の中には、丸い金平糖のような小さな粒がたっぷり。キラキラ光る宝石みたい。
インスタ映えという言葉がない時代からあるフォトジェニックなお菓子です。
さらに詩が書かれた小さな紙片が添えられています。
大切な方への手土産はもちろん、自分への贈り物にも最適な特別感のあるお菓子です。
長崎堂・クリスタルボンボンの味と値段は?
すりガラスのような砂糖菓子の中に入っているのは、リキュール。
口に入れると、香り高いリキュールが口の中を満たします。リキュールはお酒ですが、砂糖菓子の甘さが強いのでアルコールっぽさは感じませんでした。
見た目の美しさにばかり目がいきがちですが、口に広がる優しい甘さは「クリスタルボンボン」でしか味わえません。
値段は1個1,458円です。
田辺聖子の「苺をつぶしながら」に登場
クリスタルボンボンの発売開始は昭和55年ですが、その名が有名になったの昭和57年に発行された田辺聖子の小説「苺をつぶしながら」に登場したことがきっかけ。
オルゴールの音色をこまかく砕いてお菓子にすると、「長崎堂のボンボン」になる。
この店へきたらどこにも売ってない、ここにしかない「長崎堂のボンボン」を買わなくちゃならない。
それこそ夢みたいな色なのだ。うすいピンクとうすいブルーと白。この三つの色の小さな粒々、まるでビーズかボタンか宝石みたい。
小さい函にぎっしりと詰まっているところは、ちょうど首飾りの緒が切れてとりあえずこぼれる珠をあつめて入れときました、という風情である。
それをそっと口にふくむと、甘いこうばしい洋酒がくちいっぱいに広がって、それも本当に小さい粒だから舌先だけ一瞬、かすかにとまどいながら酔う、そして甘さと香ばしさは余韻を残して消えてしまうという夢色ボンボンなのである。「苺をつぶしながら」より引用
「1つぶごとにジーンと心にしみるあじ」とのび太が評した、ドラえもんに登場する百年後のお菓子を思い出す描写です。
長崎堂・クリスタルボンボンの買い方 予約方法
クリスタルボンボンは、職人さんがひとつひとつ手作りしているため少数限定。
長崎堂 心斎橋本店と長崎堂 住吉店でしか購入できません。
事前に各店舗へお電話でお問い合わせして、在庫がある場合のみ予約(取り置き)できます。
購入できるのは2個までなのでご注意ください。
価格:1,458円(税込) 賞味期限:製造日より180日
「虹のかけら」は長崎堂のオンラインショップで入手可能
オレンジ、ミント、すみれ、モモ、レモン味の5色の寒天菓子「虹のかけら」も人気商品です。
氷砂糖のようにシャリっとした歯ごたえですが、中は柔らかいのが不思議。
「虹のかけら」は長崎堂のオンラインショップでも販売されています。
価格:1,620円(税込) 賞味期限:製造日より61日
クリスタルボンボンが買える長崎堂 直営店 店舗情報
長崎堂 心斎橋本店・店舗情報
【最寄駅】大阪メトロ心斎橋駅より徒歩3分
【住所】大阪市中央区心斎橋筋2丁目1-29
【TEL】06-6211-0551
【営業時間】10時〜18時
【定休日】無休
【公式HP】http://www.nagasakido.com/
長崎堂 住吉店・店舗情報
【最寄駅】JR阪和線・杉本町駅より徒歩3分
【住所】大阪市住吉区杉本2丁目5-12
【TEL】06-6697-0551
【営業時間】9時〜18時
【定休日】水・日
【公式HP】http://www.nagasakido.com/