こんにちは、喫茶店愛好家のコトリス(@Kotori_fresh)です。
石川県、及び北陸で一番知られている喫茶店はおそらくここ。
金沢の中心部・香林坊にある「純喫茶ローレンス」。
2016年に創業50周年を迎えました。
写真をたくさん交えて、ローレンスの魅力をご紹介します。
要塞のような古びたビルの三階にあるため、ここに喫茶店があることを気付かずに通り過ぎてしまう人が多いのではないでしょうか。
店名の由来は英国の作家・D・H・ローレンスだそう。
純喫茶ローレンスは秘密の花園。営業時間はわずか2時間
扉を開けて店内に入ると、西洋の古城のようなゴシック調の空間が現れました。
ドライフラワー、ホオズキ、観葉植物たちの呼吸が立ち込める森のような濃密な空気に思わずため息が。
ラピュタのように天空に浮かんでいても驚きません。
空間の主は、若い頃のオノ・ヨーコっぽい長髪のマダム・年齢不詳の邑井(むらい)知香子さん。
ずっとこの古城に幽閉されているような不思議な雰囲気の持ち主です。
純喫茶ローレンスに入店するには予約が必要です。前日までに電話で予約したら、お店を開けてくれるそうです。
五木寛之が純喫茶ローレンスで直木賞を受賞
五木寛之が若い頃にローレンスを執筆の場にしていたことでも有名。
1967年に短編小説「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞を受賞したときの電話をローレンスで受けたため、そのときの写真が飾られています。
五木寛之の指定席で思春期ココアを
メニューはドリンクのみ。品切れが多いため、その時あるものをマダムに聞いてオーダーします。
コーヒー嫌いのマダムのおすすめはココア。お子ちゃまココア、思春期ココア、大人ココア、甘さの違う3種類があります。
五木寛之の指定席だった席で、程よく甘い思春期ココアをいただきました。
マダムいわくこの席に座ると、悩んでいる人でも心のもやが晴れるような快い力を得られるとか。
縁起のいい席なので作家志望の方はもちろん、クリエイティブ力が欲しい方はぜひこの席に座ってくださいませ。
菊池亜希子の「続・好きよ、喫茶店」にも掲載
菊池亜希子の「続・好きよ、喫茶店」でも紹介されているため、レトロ好き、喫茶店好きの若い子たちが「ローレンス」を目的に金沢に足を運んでいるそう。
全国30軒の純喫茶を記録した2021年発売の「美しい純喫茶の写真集」にも掲載されています。
金沢のラピュタ、「ローレンス」。
そう遠くない終幕を迎える前にぜひ行ってほしい喫茶店です。
純喫茶ローレンス・店舗情報
【最寄駅】北鉄バス 香林坊バス停下車徒歩2分
【住所】金沢市片町2丁目8-18
【営業時間】18時~20時
【定休日】不定休
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