岡山旅行2日目は家族と合流して倉敷市児島へ。
児島といえば「サンレモン」ですが、今回は時間の都合上立ち寄れません。
バスに乗車し鷲羽山の麓にある下津井に足を伸ばします。
目的は2015年にオープンした名曲喫茶「時の回廊」。
移動手段が公共交通機関のみの旅行客にはハードルが高い店ですが、いつか行こうと思い続けている間に年月だけ過ぎてしまったので、思い切りました。
扉を開けたら別世界。児島(下津井)の「名曲喫茶 時の回廊」へ
【児島駅から時の回廊までバスを利用した行き方】
児島駅から1時間に1本出ているバス「下津井循環線とこはい号」に乗り、「田浦港前」停留所で下車。バス停から徒歩15分ほどで「時の回廊」に到着です。
道中急な階段と坂道を登り降りするので、足腰の丈夫でない方はキツいかもしれません。
【車を利用した行き方】
車一台が通れる道幅の狭い坂道を登ると、広い駐車場にたどり着きます。
汗を吹き出しながら、ようやく「時の回廊」に到着。
玄関の床に埋め込まれられたタイルが宝石のように見えました。店内に比べて外装はシンプルです。
「お話は小さな声で」と看板に書かれてありますが、店に入ると改めて店員さんから告げられます。名曲喫茶ですもの、承知しております。
足を踏み入れると、そこは別世界。
壁に並ぶ音楽家の肖像画、振り子時計、ランプ、ステンドグラスなどのアンティーク品。
「不思議な世界に迷い込んでしまった」と錯覚する空間造りがお見事です。
お盆休みの影響かほぼ満席だったけど、客席に段差があり隣にお客さんが座っていても存在が気になりません。会話をする人もいないから、音楽や空間に没頭できました。
温泉に入っているときにネガティブなことは考えないと思うんですが、(私は)喫茶店にいるときは空間に没頭しているから暗い気持ちにはならないんですよ。
時の回廊は、喫茶店に馴染みのない方でも「喫茶店浴」がしやすい喫茶店だと思いました。
メニューとガトーショコラとクリームソーダ
余談
岡山の名曲喫茶といえば、いまだに閉店した「喫茶東京」のことが忘れられません。
店主は高円寺の老舗名曲喫茶「ネルケン」に衝撃を受けたことが、名曲喫茶を開いたきっかけだと取材で語っているけど「喫茶東京」の影響はあるんでしょうか。マスターに話を伺いたいな。
名曲喫茶 時の回廊・店舗情報
【最寄駅】JR児島駅より車で約10分、下電バスで約30分
【住所】岡山県倉敷市下津井田之浦1丁目16-22
【営業時間】10時~18時
【定休日】水
【駐車場】あり
【公式サイト】https://www.tokinokairou.com/
はじめてのZINE(同人誌)「喫茶店の人」の通販をSTORESで開始しました。
物販での売上は純喫茶保存協会の活動資金とブログの運営資金に使用します。
サイト存続のため、ご協力をお願いいたします。