喫茶店案内

【桃谷・チェリー】創業55年。ずっと閉店中の幻純喫茶

純喫茶チェリー・外観正面
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物価の値上げラッシュが続いています。

原材料の高騰などでメニューの価格を値上げする喫茶店がある中、ずっと価格の変わらない桃谷の「純喫茶チェリー」はどうなっているのか。

気になったので数年ぶりに足を運びました。

ずっと閉店したまま。桃谷の純喫茶チェリーへ

チェリーの最寄り駅はJR環状線桃谷駅。
(日本最大級のコリアンタウンがある鶴橋の隣の駅)

“桃谷”が最寄りなのに、店名がピーチじゃなくてチェリーなのは「桜通り」にあるから。

 

純喫茶チェリー・外観
純喫茶チェリー・外から見たガラスブロックガラスブロックの壁
純喫茶チェリー・外観正面クリスマス配色の装飾テントが目印

アーケード商店街「桃谷本通商店街」を道なりに進み、桜通りと交差する道を曲がれば
緑と赤の装飾テントが目に入ります。

 

純喫茶チェリー・扉営業中でも「本日は閉店いたしました」の札がかかっている

チェリーの営業時間は平日13時半、土曜祝日は12時まで。
営業時間内に来たのに関わらず、「本日は閉店いたしました」の札を見て引き返した人もいるのでは。

実はこれマスターの作戦。
忙しくなるのが嫌なので、最近は閉店の札を出したままにしているのだそう。

ブログ掲載の許可を得た上で「私がブログに書いたらネタバレになっちゃいますよ」と言ったら、「いい店だから行ってほしいとか、おすすめですと書かなければええよ」と返ってきた。レトロブームもありテレビなどから取材依頼も来るけど、忙しくなるのが嫌だから全部断っているんだとか。

では店内に入ります。

 

純喫茶チェリー・店内とステンドグラス異なるデザインのステンドグラスが2枚設置されている

 

純喫茶チェリー・テーブルセット座り心地のいいソファはチェリー色

 

純喫茶チェリー・内装歴史を感じる店内は改装済

 

純喫茶チェリー・照明照明などディテールもかっこいい

 

純喫茶チェリー・ガラスブロック店内から見たガラスブロック

 

純喫茶チェリー・店内中央テレビの前は常連さんの指定席。憩いの場です

 

純喫茶チェリーは創業55年。

現マスターの白井清一さんの実家は工務店。地域の顔役の依頼で生野界隈に20〜30軒ほどの喫茶店を建てていた。顔役に「あなたもやりなさいよ」と勧められたのが創業のきっかけ。

昔は住み込みで働く従業員がいるほど規模が大きく、お見合いの場所に使われるほど洒落た雰囲気だったそう。

 

純喫茶チェリー・メニュー
純喫茶チェリー・トーストとカフェオレトーストとカフェオレ。モーニングを過ぎて注文しても計400円と激安

 

気になっていたメニューを見たら、価格は変わらず。1989年の消費税導入から価格は添え置きです。

「道楽でやっているし、自分の人件費だけで済むから」というのが値上げしない理由ですが、安いパンを買うために毎日スーパーをはしごするなど涙ぐましい努力を続けています。

喫茶店マニアに知られた存在の「リーキ」も徒歩で行ける距離。
マスターのご希望でおすすめはしませんが、運良くチェリーに入れたらよろしくお伝えください。

チェリー・値上げ後のメニュー

チェリー・メニュー

翌週この記事をプリントして再度チェリーを訪問すると、「料金改定のお知らせ」という衝撃のPOPが各テーブルに置かれていました。

純喫茶チェリー・店舗情報

【最寄駅】JR環状線桃谷駅より徒歩5分
【住所】大阪市生野区勝山北2丁目2−6
【営業時間】7時半~13時半、土祝:7時半~12時
【定休日】日

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