まんぷく第8週、21日放送回(45話)で家出した鈴の行方を探しに、福子と萬平が咲の夫、小野塚真一の会社を訪ねていましたね。
今日は真一が勤める大手証券会社の撮影ロケ地になった神戸市中央区の神戸税関をご紹介します。
日本一短い国道174号線に面する神戸税関
阪急神戸三宮駅からフラワーロードを突き進むと、神戸税関に到着。
写真は神戸税関旧館の正面玄関です。
南東から。
飛行機時代が到来するまで、国の表玄関といえば「港」でした。
日本の主要な国際貿易港である神戸港(2017年開港150年)のそばにあるのが、同じく150年を迎えた「神戸税関」です。
神戸税関の東側は日本一短い国道174号線(187m)に面しています。
まんぷく45話ロケ地、神戸税関のエントランスホール
正面玄関を抜けてすぐの場所にあるのが、真一さんが勤める会社の撮影ロケ地になったロトンダ(エントランスホール)です。
モザイクタイルで描かれた床の模様と吹き抜けの美しさは、先へ進むことを忘れ見惚れるほど。
映画「日本のいちばん長い日」でもロケ地として使われていました。
まんぷく・真一さんのモデルは、証券会社勤務ではない?
ちなみに真一さんのモデルとなったのは、福子のモデルである安藤仁子の長姉、晃江(今井咲のモデル)の夫、久保健治さん。
長身の会社員だという点は真一さんと同じですが、給料が安かったことで貧乏生活に追い込まれたそうです。
病弱だった晃江も生活のために働かざるを得なくなり、無理をしたことで患っていた肺結核が悪化。
結婚三年目、27歳の若さで亡くなりました。
後年「姉は薬も休養もなく昇天した」と安藤仁子さんが自分を責めていたので、せめて生活には困らないようにと、まんぷくでは証券会社勤務に脚色したのでしょうね。
▲福子のモデルとなった安藤仁子さんの本を参考にしました
神戸税関内部をご案内

神戸税関の説明に戻ります。こちらは中庭から見た旧館の写真。

こちらは新館。
昭和2年(1927年)に竣工の神戸税関本関庁舎(2代目)は、阪神・淡路大震災で被災。
現庁舎は神戸港のシンボルだった時計台を含め、2代目庁舎をほぼそのまま活用。
平成11年(1999年)に完成しました。

上部から見た旧館。
新館は旧館に増築して作られましたが、上から見ると違和感なく溶け込んでいます。
神戸税関は見学可能。食堂利用だけでもOK

旧館1階に税関の役割や歴史を学べる「広報展示室」があり、平日なら誰でも入場無料で見学できます。
また、新館8階にある食堂も利用可能。
(11時半から13時半まで)
神戸港を一望しながらリーズナブルなランチが食べられるので、昼前に見学に来ることをおすすめします。
神戸税関 広報展示室 施設情報
【最寄駅】阪急神戸三宮駅より徒歩約15分
【住所】神戸市中央区新港町12-1
【見学時間】8時半~17時
【定休日】土・日・祝日・年末年始