大阪24区で最もアクセスしにくい陸の孤島・大正区の喫茶店「みち草」をご案内します。
大正区の位置はこちら。
この地図では伝わらないと思いますが、大正区は周りを川と内港に囲まれた島状の地形になっています。
JRと地下鉄の駅があるのは西区との境目(★印)だけなので、区の南部に行こうと思ったらバスの乗車が必須。
川向こうの港区・西成区に行くためには渡船を利用しなければならないという、なんとも個性的な「水の都・大阪」を体現している区なのです。
街歩きは好きなんですがバスに乗るのが苦手なので、大正駅前以外はほとんど知らず。
せっかくの機会なので、徒歩で行ける場所まで行ってきました。
大阪有数の老舗商店街・大正区の三泉商店街と泉尾商店街
大正区のキャラ立ち商店街といえば、「リトル沖縄」と呼ばれている平尾本通り商店街(サンクス平尾)なんですが、大正駅から距離があるので今回は寄れず……。
まずは駅から近い三泉商店街を歩いてみました。
三泉商店街は大阪市内でも有数の歴史が古い商店街なんですが、ご覧の通りほぼシャッター街になっています。
アーケードを抜け、続いて現れるのが泉尾(いずお)商店街。
駅から1キロ以上離れているんですが商店街内にスーパーがあるので、三泉商店街とくらべて賑わいは段違いです。
もの珍しさからキョロキョロしながら歩いていたら、本来の目的である喫茶店に寄るタイミングを逃してしまいました。
大正区役所そばのモダンで静かな喫茶店・みち草
大正駅から2キロは歩いたでしょうか。
駅近にめぼしい喫茶店があったのでそこまで戻ろうかと考えていると、大正通の千島交差点付近で喫茶店を見つけました。
営業中という札はかかっているものの、外からは営業しているようには見えません。
「みち草」という店名がまさに今の気分なので、「ちょっとみち草しよか」と扉を開けました。
広がりと奥行きのある店内。
はじめて来た喫茶店なのに馴染みがあるように思えたのは、客席の椅子と一方の壁が阪急電車の車内と同じカラーリングだったから。
もう一方の壁はレンガ。
シンプルですが手間がかかっている内装です。
迎えてくれたのはママさん。
先客がいなかったのでカウンターに座らせてもらい喫茶店の歴史を伺っていると、続々と常連さんがやってきました。
みち草はママの親の代からやっているので、歴史はゆうに半世紀以上。
場所柄常連さんしか来ないためモーニング以外のフードメニューはないそう。
まとめ
時間切れで大正区の3分の1も回れなかったのですが、落ち着いたら必ずリベンジします。
みち草・店舗情報
【最寄駅】JR・大阪メトロ大正駅より徒歩20分、大阪シティバス千島停留所すぐ
【住所】大阪市大正区泉尾5丁目3-2
【営業時間】8時半~18時頃
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