ウィリアム・メレル・ヴォーリズは関西を中心に1500余りの建築を手がけており、その種類は多岐にわたっています。
前回京都のヴォーリズ建築「駒井家住宅」をご紹介しましたが、ヴォーリズ建築のメッカといえば、兵庫県。
今回は兵庫県神戸市北部にあるリゾート地・六甲山にある「ヴォーリズ六甲山荘」をご案内します。
関西有数のリゾート地・神戸の六甲山にあるヴォーリズ六甲山荘(旧小寺家山荘)一般公開中
1934(昭和9)年に関西学院大学教授小寺敬一氏の別荘として建てられたヴォーリズ六甲山荘。
現在は阪神間の歴史的建築物の保存に取り組む「アメニティ2000協会」の手によって管理されています。
11月中旬の土日祝のみ一般公開が行われているので、六甲ミーツ・アート芸術散歩2019の合間にも来れますね。
六甲山山中にありますが阪急六甲駅前からバスが出ているので、アクセスしやすいと思います。
「記念碑台」停留所で下車し、徒歩15分ほどでヴォーリズ六甲山荘に到着。
長いアプローチを抜けて、ようやく玄関です。
リビングの天井まである窓からは、生い茂る緑の庭を望むことができ開放感たっぷり。
六甲山荘は約80年前の木造平屋建であるにもかかわらず、建具や調度品などほとんどが当時のオリジナルで残っています。
代々の所有者が大切に使っていたため保存状態が良く、山荘建築の価値を高めていると案内してくれたスタッフの方が教えてくれました
夏に行った時は、植えられた紫陽花が見頃を迎えていて涼しさを感じられました。
船底天井が目を引くダイニング。こちらでケーキセットなどを戴くこともできるそうですよ。
くつろぎのひとときに欠かせない暖炉。家族団欒のスペースということでベンチが備わっています。
スタッフの方がつきっきりでガイドしてくれるので、興味はあるけど見所がわからないという方も気軽に訪ねてみてください。
六甲では他にも神戸ゴルフ倶楽部のクラブハウスがヴォーリズ建築として有名です。六甲山サイレンスリゾートや六甲ケーブル山上駅もレトロ建築好きには人気のスポット。
これからのシーズン、紅葉狩りに加えて近代文化遺産めぐりも楽しんでみてはいかがでしょうか。
阪急沿線各駅から六甲山・まや山へのお出かけには「六甲・まやレジャーきっぷ」が便利でお得です。
ヴォーリズ六甲山荘・2019年度一般公開情報
【公開日】11月17日(日)までの土・日・祝日
【営業時間】11時〜16時 (入場は15時半まで)
【入館料】500円
【公式HP】http://amenity2000.la.coocan.jp
【住所】神戸市灘区六甲山町北六甲4-744
【アクセス】阪急六甲駅より阪急バス 六甲山頂行 「記念碑台バス停」より徒歩15分