和歌山・滋賀・奈良

紀伊田辺の純喫茶巴里とブログ「喫茶のすたるじあ」ができるまで

純喫茶巴里・モーニング
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こんにちは、コトリス(@Kotori_fresh)です。

純喫茶巴里の話題にたどり着くまで長いので、喫茶店のことのみを知りたい方は目次から「純喫茶巴里」をクリックしてくださいね。

「喫茶のすたるじあ」ができるまで

もともとはTumblrからブログをスタートさせ、自分の素性を明かさずにひたすら喫茶店の写真をupしていました。

喫茶店めぐりを趣味としブログで発信しているのは首都圏の方が多いため、東京の喫茶店情報は多く飛び交っています。

喫茶店の数は断然関西の方が多いはずなのに、どうして関西の喫茶店情報を取り上げる人がいないんだろうと疑問を持ったことがはじめたきっかけでした。

ブログといっても写真のみで魅力を伝えたいと思っていたので、店の紹介を含めてテキストは一切なし。
自分の気配を消した写真を撮り、雰囲気をぎゅっと収めることのみを意識していました。
(写真の匠みたいなことを言ってますが、フィーリングでしか撮っていません)

文章を書くのはすごく時間がかかるし今も苦手意識を持っているけど、続けられたのはやりたいことがはっきりしていたから。

私は何歳で家族構成はどうで、仕事は何をしていて。

ブログにそういうことを書くつもりは毛頭なく、ただ喫茶店に行きたくなる写真と文章を載せたかった。

喫茶店めぐりのお手本にしていた「47都道府県の純喫茶 愛すべき110軒の記録と記憶」の著者・山之内さんが、そういうスタイルだったから。

喫茶店の多い街・紀伊田辺

その「47都道府県の純喫茶 愛すべき110軒の記録と記憶」で、和歌山市の「純喫茶ヒスイ」とともに和歌山代表の喫茶店として紹介されているのが、田辺市の「べる・かんと」です。

和歌山県の中でも和歌山市や海南市は 大阪のなんばから出る南海電鉄やJRの紀州路快速ですぐに行けますが 紀伊田辺は紀伊半島の中でも南の方ほう。 出発地点によっては三重の伊勢から向うほうが早い場合があります。

和歌山県は広い。 これだけ和歌山市から離れていれば独自の文化県が根付いているのではないだろうか。 大阪圏である和歌山市の喫茶文化は大阪にかなり近いものを感じましたが もしかしたら紀伊田辺あたりまで来ると名古屋的な喫茶文化が感じられるのではないだろうか。 そんなことを感じながら旅路を急ぎました。

驚いたことに紀伊田辺は、思いのほか喫茶店の多い街でした。 駅前ロータリーから続く商店街はあちこちに喫茶店が。 どのお店も趣がありどこに行こうか悩んでしまう位でした。

注・山之内さんのブログからの引用

和歌山県は広いと書かれていますが、田辺市は近畿地方で一番広い面積を誇る市。

さすがに日帰りでは巡れないため紀伊田辺で2泊し、町中に点在する喫茶店を訪問しました。

本に載っていた「べる・かんと」には入れましたが、「これだけの喫茶店とはなかなか出会えない」と山之内さんに言わしめた「桂」はすでに閉店……。

その代わり、何軒も格別の空間を持つ喫茶店に入ることができました。

紀伊田辺駅前の純喫茶巴里で優雅なモーニング

純喫茶巴里・外観

最も心を捉えたのが、舞台セットのようなロマンティック空間「純喫茶 巴里」

純喫茶巴里・内装 純喫茶巴里・客席 純喫茶巴里・床

「足の下のステキな床」の第二弾が出るなら推薦したいカラフルな床。


純喫茶巴里・くつろぐお客さん

純喫茶巴里・店内 純喫茶巴里・壁紙とアヒル

席の仕切りはレンガ。
白鳥が優雅に泳ぐ川の絵が壁一面を彩っています。

純喫茶巴里・奥の客席 純喫茶巴里・客席 純喫茶巴里・モーニング

花柄のソファに腰掛けて、モーニングをいただきました。

柄が多く使われているのに空間がうるさくないのは、何度もパリに出かけて理想の店を作り上げた初代オーナーのセンスのたまもの。

3年前紀伊田辺に向かったのが4月1日だったので、 毎年4月1日になると巴里を思い出します。

純喫茶 巴里・店舗情報

【最寄駅】JR紀伊田辺駅より徒歩3
【住所】和歌山県田辺市今福町11
【営業時間】8時~16
【定休日】火


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