こんにちは、コトリス(@Kotori_fresh)です。
詩情あふれる美人画で知られる洋画家、東郷青児をご存知でしょうか。
昨年の夏から今年の春にかけて生誕120年周年を記念した特別回顧展が全国4会場で行われ、私も大阪会場へ足を運びました。
独自の技法で描かれた叙情的な美人画が東郷青児の絵の魅力。
喫茶店御用達画家と言っても過言でないほど、なぜか喫茶店で東郷青児の絵をよく見かけます。
当ブログでも、東郷青児の絵が飾られた喫茶店について触れたことがありました。
野崎泉編「戀愛譚」出版記念展
特別回顧展にあわせて出版されたのが、東郷青児のもうひとつの横顔、文筆家としての一面を堪能できる選集「戀愛譚(れんあいたん)」。
東郷装釘の本や洋菓子店の包装紙や紙袋、マッチ箱などの雑貨などが展示される「戀愛譚」出版記念展が28日からの3日間、大阪・北浜で行われていました。
出版記念展について詳しくはこちら
会場のアトリエ箱庭があるのは、洒落た焼き菓子が詰まった小箱のような本の記念展にふさわしいレトロビルの一室。
装丁本やグッズなど貴重な東郷青児コレクションが一堂に
一歩中に入ると東郷青児コレクションが宝石のように並んでいました。
秋田菓子宗家 かおる堂の包装紙と缶を新たに発見
全国にある東郷デザインの包装紙は調べ尽くしたと思っていた野崎さんですが、なんと新たに現役で使われている包装紙を発見したとか……!
右上に見える包装紙は、もうすぐ創業100年になる秋田菓子宗家 かおる堂で使われています。いつか実店舗に行ってみたい。
2024年9月追記
念願の秋田旅行で「かおる堂 大町店」に立ち寄りました。
東郷青児の包装紙で包んでほしくてお菓子を品定めしていたら、贈答専用と思われる缶を発見。
店員さんによると、缶の代金は千円+商品代金で好きなお菓子をチョイスできるそう。
店内には缶のデザインに使われた絵のレプリカが飾られていました。
秋田土産その2。和洋菓子店・かおる堂の東郷青児のお菓子缶と包装紙。包装紙が欲しくて行ったのだけど、贈答専用と思われる缶を発見。100周年企画で作られたのだろうか。ネットショップでは販売していない。 pic.twitter.com/pwmlsS5ygI
— コトリス (@Kotori_fresh) September 11, 2024
渋谷フランセの紙袋に本を入れてもらいました
「戀愛譚」の編者である野崎泉さんが会場にいらっしゃったので、ご挨拶。
お会いするのははじめてだったんですが、私の書いたバーチャル駅長の記事(現在は消えています)を読んでくださっていたと知り、喜びと動揺のあまり挙動不振になっちゃいました……。
「戀愛譚」に野崎さんのサインをいただき、さらに貴重な渋谷フランセの紙袋に入れてもらい夢心地。
大好きな音楽家の小西康陽氏(元ピチカート・ファイヴ)が寄稿していることもあり、ぜひ手に入れなければと思っていたんですが、野崎さんから直接買えて嬉しかったです。
戀愛譚オリジナル焼き菓子を購入
「戀愛譚」の世界観をイメージしたオリジナル焼き菓子も購入。
白と淡いブルーのメレンゲ菓子をつまみながら、本のページをめくっています。
奇しくも28日は東郷青児の121回目のお誕生日。
画伯も私も牡牛座という共通項を見つけ、にんまりしました。
野崎泉編の本「東郷青児」は代表的な作品のほか、洋菓子店の包み紙や雑貨など愛らしくロマンティックな意匠が満載。 京都・木屋町の「ソワレ」やすでに閉店した吉祥寺の「ボア」も掲載されていますよ。
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