当記事では青森県弘前市に行った際にぜひ食べていただきたい宝石のようなゼリーポンチと、現役なのが信じられないくらいレトロな駅舎を写真満載でご紹介しています。
前川國男建築。青森県弘前市民会館にある喫茶室バトン(baton)
![弘前市民会館外観](https://www.kissa-nostalgia.net/wp-content/uploads/2018/09/61ba7f285b62825ba4b9303df23979ac-569x428.jpg)
ル・コルビュジエの弟子で日本を代表する建築家のひとりである前川國男が設計した弘前市民会館にやってきました。
前川の母が津軽藩の出身のため弘前との縁が深く、8つもの建築物が残されています。
![弘前市民会館・ステンドグラス](https://www.kissa-nostalgia.net/wp-content/uploads/2018/09/2bf7b157e1bd7ae93482658f9cdcee58-571x428.jpg)
弘前公園の一角にある弘前市民会館は1964年(昭和39年)建築。
![弘前市民会館・ステンドグラス正面](https://www.kissa-nostalgia.net/wp-content/uploads/2018/09/bb856fb8414e6e69ae90169aafa32332-571x428.jpg)
2014年に弘前市民会館の開館50周年を記念して、吹抜けロビー北側窓にステンドグラス「青の時間」が設置されました。
ステンドグラスの作者は弘前出身の洋画家・佐野ぬい。
ステンドグラスの原画を描きながら、私は、
津軽弘前のさわやかで清々しい雪どけの空を思い出していました。
自然光が差し込むステンドグラスのある場所は、
さまざまな青を基本色としています。暖色系の明るい面積もあります。
動く青い時間を楽しく、美しく眺めることが出来たら素晴らしいです。2014年 佐野 ぬい
旅のさなか、その街の市民会館に寄ることはないと思いますが、弘前市民会館をおすすめしたいのは建物のモダンさに触れながら、のんびりと食事やお茶を楽しめる喫茶室が入っているから。
![喫茶室バトン・横から](https://www.kissa-nostalgia.net/wp-content/uploads/2018/09/16cd4c270da096b15e8025e1397aaf70-542x428.jpg)
![弘前市民会館・ステンドグラスと喫茶室バトン](https://www.kissa-nostalgia.net/wp-content/uploads/2018/09/ffaf4bb832edb331f12eeb63e2a7b119-571x428.jpg)
![喫茶室バトン・ステンドグラスと店内全景](https://www.kissa-nostalgia.net/wp-content/uploads/2018/09/760f1e2957f5636fe53d0c6c77359da4-571x428.jpg)
間近でステンドグラスを鑑賞できるのが、宙に浮いているような喫茶室バトン。
喫茶室バトンの名物メニューはステンドグラスをイメージしたゼリーポンチ「青の時間」
![ゼリーポンチ・青の時間](https://www.kissa-nostalgia.net/wp-content/uploads/2018/09/231c05bef5e88cb3b3ed5bf05080e639-428x428.jpg)
頼んだのはステンドグラスをイメージした宝石のようなゼリーポンチ「青の時間」(650円)。
5色のゼリーが浮かんだゼリーポンチといえば真っ先にソワレのゼリーポンチを連想しますが、ソワレは無味……。
![喫茶室バトン・セリーポンチ](https://www.kissa-nostalgia.net/wp-content/uploads/2018/09/cb188c2ea810e1084dd02abc8bd394dc-571x428.jpg)
期待することなくグラスに満たされたサイダーを口にすると、爽やかな味わいが広がりました。
弾力のあるゼリーには弘前のりんご、平川の桃、浪岡のカシス、鶴田町のスチューベン(ぶどう)などそれぞれにしっかりと味がついていて、見た目だけではなく味にも満足。
ぜひ食べてほしい逸品です。
喫茶室バトン・その他の人気メニュー
・いちごのホットケーキ
・厚焼きホットケーキプレーン
・バナナのホットケーキ
・バゲットのフレンチトースト(ソース3種あり)
・パンケーキなど
ご飯ものはハヤシライスとミートドリア、パスタはカルボナーラ、ナポリタンなどが人気です。
▲美しい建築の写真集には喫茶室バトンが掲載されています
喫茶室baton(バトン)店舗情報
【最寄駅】JR弘前駅より弘南バス乗車「市役所前」下車徒歩5分
【住所】青森県弘前市下白銀町1-6 弘前市民会館
【営業時間】10時~18時(L.O.17時30分)
【定休日】第3月曜(祝日の場合翌日)
【駐車場】 あり(市民会館駐車場)
急ぎ足で巡る弘前市のレトロ建築
お腹を満たしたあとは駆け足でレトロ建築めぐりをしました。
明治時代に建てられた近代建築が多く残る弘前市内。
景観作りの一環として「趣のある建物」指定制度が発足されています。
弘前市には、弘前城をはじめとする歴史的な建造物や、明治・大正期の洋風建築物などの文化財が数多く残されています。また、文化財には指定されていないものの、歴史と文化が息づく情緒豊かな建物も数多く点在しています。
これら弘前の風情を醸し出している古い建物を「趣のある建物」として指定し、市民や観光客に発信することで、弘前の新たな魅力の発見や、城下町としての奥行きを体感してもらうことを目的とした制度です。
▲城下町・土手町のシンボル「一戸時計店」
弘南鉄道大鰐線・中央弘前駅は青森の文化遺産
![中央弘前駅の外観](https://www.kissa-nostalgia.net/wp-content/uploads/2018/09/025cfb3b554cb105eebdaecc2414392a-572x428.jpg)
向かったのは残っているのが奇跡のような駅舎、弘南鉄道大鰐線・中央弘前駅です。
弘前の玄関口であるJR弘前駅や弘南鉄道弘南線の弘前駅とは2キロほど離れた場所にポツンと佇む駅舎。もちろん現役。
ボタンのような突起型の駅名標が素敵でしょう?
![中央弘前駅・待合室1](https://www.kissa-nostalgia.net/wp-content/uploads/2018/09/18e6905c4c698bf45518794b9b6e6652-570x428.jpg)
![中央弘前駅・待合室2](https://www.kissa-nostalgia.net/wp-content/uploads/2018/09/4b4b1d730ed77f32dc7d918d15a96365-595x428.jpg)
![中央弘前駅・待合室3](https://www.kissa-nostalgia.net/wp-content/uploads/2018/09/6686fc5fee9c84e539c54ce908060e9f-595x428.jpg)
小さな待合室にはベンチが並んでいます。駅員さん以外には誰もいません。
ちょうど1時間に一本の電車が発車する直前で、走り去る電車を見送りました。
大鰐線は利用者数の大幅な減少により2017年3月に廃止方針が示されましたが、一旦白紙撤回され存続することに。しかし厳しい状況に置かれていることには変わりはなく交通事業者や地域住民、行政などが一体となって利用促進に取り組んでいます。
![中央弘前駅の外観2](https://www.kissa-nostalgia.net/wp-content/uploads/2018/09/d7d4bce9d1007f32a89da6b11b2a5fec-570x428.jpg)
以前弘前に来た際に沿線の方や弘南鉄道の方のおかげで楽しい思い出ができたので、乗車することで支援したかったんですが、弘前での滞在時間は3時間ほどだったため駅舎の写真を撮っただけ……。
弘前メインで青森旅行を計画して、次こそ大鰐線に乗りたいです。
▲駅前特選10として中央弘前駅が取り上げられています
名曲&珈琲ひまわりや純喫茶ルビアンなど回りたいところはまだまだたくさんありましたが時間切れ……。2019年に青森に行った際に寄ることができました。
![](https://www.kissa-nostalgia.net/wp-content/uploads/2018/09/675153668fe3830e857b896df67498cf-320x180.jpg)
![金魚ねぶた](https://www.kissa-nostalgia.net/wp-content/uploads/2018/08/43270063084_013fe330b2-320x180.jpg)
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