なかなか更新できない大阪市24区の喫茶店めぐり。
暑くて外出できなくなる前に、川に挟まれた大阪市西淀川区を散策しながら喫茶店を探して来ました。
西淀川区は大阪市の左上。
喫茶店の多い兵庫県尼崎市と隣接しているため、「創業年月の古い喫茶店が残っているに違いない」と訪れる前から期待に胸が膨らみます。
阪神姫島駅よりすぐ。創業半世紀以上の喫茶アスナロ
降りたのは、阪神電車本線の姫島駅。
「御幣島(みてじま)」もそうですが、西淀川区の駅名や町名は島がつく名前が多いのです。
姫島駅の高架下にできた阪急オアシスの斜め向かいに、早速喫茶店を発見。
喫茶店が入るビルの全体が渋かったことと、神戸の老舗珈琲焙煎会社「萩原珈琲」の看板を掲げていることから、創業年がかなり古いのでは?と想像し、入店しました。
かなりの歳月が経過していそうな店内。
迎えてくれたのはジーパンに腰からチェーンスタイルのちょい悪風マスター(いい声)。
飾られたカントリーテイストの雑貨は奥様の趣味だそう。
大衆喫茶として開店した喫茶アスナロ
喫茶アスナロは現店主であるマスターのお父様が大衆喫茶として半世紀以上前に創業しました。
大衆喫茶は安価にコーヒーを提供するドトールなどのチェーン店の原型。
気軽に人が集まる場として人気を博した。
大衆喫茶といえば元祖大衆喫茶のホワイト(神戸新開地発祥)と、大阪市福島区に残る玉一総本店。
【福島区・玉一総本店】大正14年創業!大阪で三番目に古い老舗喫茶店
大衆喫茶が阪神間を席巻したという情報を「神戸とコーヒー」で読んだことがありますが、アスナロもそのうちの一店だったんだろうなぁと創業時の姿を思い浮かべていました。
店内を何度か改装する中で、大衆喫茶から純喫茶へと雰囲気が変わっていったという話をマスターから伺いました。次々に常連さんが集まる様子から大衆喫茶の面影が感じられます。
喫茶アスナロのメニューとモーニング
モーニングは11時まで。
コーヒーは萩原珈琲を使っているだけあって、香りとまろやかな苦味が抜群です。
「喫茶店で使う焙煎豆は1週間で使う分量しか卸さない」という萩原珈琲のこだわりをアスナロで実感しました。
西淀川区にはまだまだ古い喫茶店が残っていそうです。
喫茶アスナロ・店舗情報
【最寄駅】阪神姫島駅よりすぐ
【住所】大阪市西淀川区姫里1丁目26-14
【営業時間】6時〜17時
【定休日】火
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