阿波座の小さなジャズ喫茶「コーヒーハウスモカ」を継業した「喫茶古月(こげつ)」が9月1日にオープンしました。
神戸元町・喫茶ポエムさん、阿波座・喫茶水鯨さんのご協力のもと「モカ継承プロジェクト」を立ち上げたのは、昨年の9月。
長い準備期間を経て、ようやくオープンしたことで肩の荷が下りました。
地下に隠れた月を探して。開店したばかりの図書館喫茶・古月へ

喫茶古月があるのは、大阪メトロ阿波座駅9番出口(または7番出口)より徒歩3分の第五奥内ビルの地下。(※周囲には奥内ビルという名称のビルが何棟もあるのでご注意を)

ビルに入り、右手にある地下へと続く階段を降りてみると上部に「コーヒーハウスモカ」の看板が残された扉があります。
開けていいか迷われる人が多いと思うのですが、怖がらずに扉を開けてみてください。


扉の先にあるのは、天井まで陰影のついた漆喰壁に覆われている仄暗い穴蔵のような空間。
4人掛けのテーブル席が2席と、1人席が4席。
秘密基地のような、こぢんまりした喫茶店です。
一方の壁側に並ぶのは、1人席のライティングデスク。


一方の壁側は本棚。
店主の配偶者の祖父母から譲り受けた文庫本が、本棚に並んでいます。

誰かに読んでほしいおすすめの本があれば、寄贈していただけると店主が喜ぶかと思います。


ディスプレイされている古道具は、店主が日本全国を旅しながら集めたもの。


モカの佇まいを残しつつ、「図書館×喫茶」「古物×喫茶」「文通×喫茶」というコンセプトをプラスした、“古くて新しい喫茶店”が誕生しました。

喫茶古月の店主は高地龍之介さん(22歳!)
接客業の経験なし。ご飯の炊き方さえも知らなかったのに、彼なりに努力して調理の腕を磨きオープンまで辿り着きました。
(私は見守っていただけで手助けはしていません)


コーヒーは店主と喫茶水鯨さんが考案し焙煎したオリジナルブレンド。
阿波座の喫茶店「珈琲館茶考」(閉店済)から引き継いだサイフォンで淹れてくれます。

継承を共にサポートした喫茶水鯨さんが近隣にあるため、水鯨経由で来てくださる方が多いそう。
行列のできる店ではなく、慎ましい月の光のような喫茶店であってほしいと勝手ながら思います。
オープンしたばかりでオペレーションに慣れていないこともあり、お待たせすることもあるかと思いますが、あたたかく見守っていただけるとありがたいです。
喫茶古月・店舗情報
【最寄駅】大阪メトロ阿波座駅9番出口または7番出口より徒歩3分
【住所】大阪市西区西本町3丁目1-46 第五奥内ビルB1
【営業時間】8時〜18時
【定休日】日・祝、ほか不定休(ご利用の際はインスタグラムをご確認ください)
【インスタグラム】https://www.instagram.com/kissa_kogetsu
※禁煙
※PayPay利用可
おすすめの喫茶店、ブログで紹介してほしい喫茶店があれば教えてください。喫茶店をやっている人からのご連絡は特に歓迎しています。関西エリアならすぐに伺わせていただきます。
和歌山県紀の川市の「雅園」さんはご連絡をいただいたことをきっかけに、記事を書かせていただきました。別媒体で紹介した記事はYahooニュースにも取り上げられ、周知につながりました。
【紀の川・雅園】閉店した喫茶店を継承 世代間交流の場としても人気
「お問い合わせフォーム」からご連絡をお待ちしています。