北陸・中部・関東

【横浜大口・鹿鳴館】裏通りの静かな喫茶店でオムライスを

鹿鳴館・店内全景
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このブログ「喫茶のすたるじあ」で一番最初に紹介した喫茶店は「47都道府県の純喫茶」に載っている横浜の「モデル」なのだけど、大口(横浜市神奈川区)の「鹿鳴館」は訪れるチャンスがなかった。

尊敬する喫茶店研究家のマツタケさんに鹿鳴館のマスター、宮田さんの話を聞いたのがちょうど1年前。無理をしてでも行く機会を作らないと今後も行かなそうだと思い、年内に訪れることにした。

大口駅前裏通りのクラシカルな喫茶室「鹿鳴館」

大阪から夜行バスに乗車し横浜に向かう。沁みるような寒さの横浜に放り出されたのは早朝6時半。目的地の鹿鳴館は10時開店なのでネットカフェで仮眠をとる。
節約するために高速バスを選んだのに失敗した。

横浜から二駅目の大口駅へ。交通網が発達した関東圏の喫茶店は後回しにしていたけど、こんなに近いならもっと早く来れば良かった。カフェコロラドやミスタードーナツなどがある通りから1本入った裏通りにある「鹿鳴館」に到着。

 

鹿鳴館・外観地元の人しか通らないような裏通りにある
鹿鳴館・看板喫茶室という響きが良い

「営業時間は10時から」と本に書かれていたから10時に着いたものの営業する気配がない。googleマップを見たら10時半からになっていた。仕方ないので商店街を歩いて時間をつぶす。

10時半に戻ってきても様子は変わらず、中に人の気配がしない。「わざわざ来たのはこちらの都合だし、縁がなかったんだな」と諦めかけたところで、店の人が買い物袋を抱えて登場。「寒い中待たせちゃってごめんね」と店内へと招いてくれた。

 

鹿鳴館・カウンター
鹿鳴館・店内全景店名の由来は国際的社交場・西洋館の「鹿鳴館」から。店内にも鹿鳴館の写真が飾ってある

 

鹿鳴館・店内の雰囲気
鹿鳴館・マスターの写真創業者の宮田博夫さん。人柄が伝わってくる写真

「47都道府県の純喫茶」を読んで来たと言うと、取材を受けた創業者の宮田博夫さんは2年前に95歳で亡くなったと告げられる。

現在切り盛りしているのは元会社員の娘さん。料理が好きで定年後に店をやることを思い描いていたが、お父様が亡くなったことで会社を辞めて鹿鳴館を継ぐ決断をされたそう。

マスターと直接話ができなくて残念だと言うと「多分その辺にいますよ」と返ってきた。そこで笑っていると。

 

鹿鳴館・コーヒー鹿鳴館コーヒー。マスターの頃から変わらない味

 

次の目的地(秩父)に向かう時間が迫っていたので1時間弱で退店。

娘さんは山之内さんと父の紡いでくれた縁に感謝していると仰っていた。私の痕跡を鹿鳴館に残してきたので、近郊の方は足を運んでいただけたら嬉しい。

鹿鳴館の調度品とオムライス

鹿鳴館・レトロな電話機 鹿鳴館・調度品
鹿鳴館・船の模型調度品は旅行好きのマスター夫婦が旅先で集めた

 

鹿鳴館・オムライスハーフサイズでもボリューム満点のオムライス

フードメニューはナポリタンとオムライス。娘さんが継いでから軽食を出すようになったそう。

鹿鳴館・店舗情報

【最寄駅】JR大口駅より徒歩5分
【住所】神奈川県横浜市神奈川区大口通122
【営業時間】10時半~17時
【定休日】不定休

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